N'S FACTORY / デジタル幕僚室

自作PCを組み立ててみよう
ブラウザの3Dマップが気持ちよく動くPCを、部品から

お店のPCを買うかわりに、部品を1つずつ選んで組み立てます。図はすべて手描きの線画。A4で印刷して手元に置けます。/ 作成 2026-09-20

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① この手順書について(表紙)

部品を1つずつ買って、自分でパソコンを組み立てます。目標は、ブラウザで動く3Dマップ(14ページで開くようなもの)が、引っかからずに動く性能のPCを作ることです。

作成 2026-09-20
対象 自作PCを初めて組む人
所要の目安 組付け2〜3時間/Windows導入1時間/設定1〜2時間
費用の目安 5〜7万円(OS込み・2026年9月時点)
この構成でどこまで動くか。 CPUに内蔵されたグラフィックス(Radeon Graphics)だけで、ブラウザの3Dマップ(WebGLで動くもの)は問題なく動きます。 グラフィックボードは付けていないので、Steamの重い3Dゲームや、4Kでの動画編集をしたくなったら、あとから増設することになります。 このマザーボードにはPCIe x16スロットが1本空いているので、増設はできます。確信度:中(実機での測定はこれから)

使う部品(この手順書で組む構成)

部品型番この手順書で関係するところ
マザーボードMSI B550M-A PRO(MicroATX=大きさの規格)4ページ以降すべて
CPUAMD Ryzen 5 5600GT BOX(クーラー付属)5・6ページ
メモリシリコンパワー DDR4-3200 16GB×27ページ
SSDLexar NM610 PRO 1TB(M.2 NVMe=板ガム型の高速SSD)7ページ
電源ASRock PRO-650B(650W・奥行き140mm)8・9ページ
ケースZALMAN T3 PLUS(MicroATX)8・10ページ
OSWindows 11 Home パッケージ版 HAJ-00094(USB付)12ページ
周辺K120キーボード/M220マウス/USB Wi-Fi+Bluetooth/FUNLOGY プロジェクター11〜14ページ

読み方

この構成でつまずきやすい3点(先に読んでください)。
① CPUの補助電源は8ピンではなく4ピン(MSI公式マニュアルの内部コネクタ一覧「1x 4-pin ATX 12V power connector」)。
② このマザーボードにFlash BIOS ボタンは付いていません(公式マニュアルの背面端子一覧・MSIサポートページのどちらにも記載なし)。BIOS更新は画面が出る状態で行う M-FLASH だけです。
③ BIOS(マザーボードに入っている基本ソフト=「知っている部品の名簿」。2ページ)が古いと動きません。Ryzen 5 5600GT に対応するのは 7C96v2B 以降(MSIのCPU対応表)。ただし7C96v2Bは2023年5月公開で、いま売られている個体はまず新しいので、当たる確率は高くありません。当たった場合の0円の直し方は13ページ。確信度:高
もくじ
  1. この手順書について
  2. はじめに:自作PCって、なにをするの?
  3. 準備(静電気・道具・ネジ)
  4. 全体の流れとマザーボードの各部
  5. CPU を付ける
  6. 純正クーラーを付ける
  7. メモリと M.2 SSD
  8. ケースに入れる
  9. 電源ケーブル(24ピンと4ピン)
  10. ケース前面の細い配線
  11. 最初の電源投入と BIOS
  12. Windows 11・Wi-Fi・Bluetooth
  13. 映らないとき/BIOSが古いとき
  14. 仕上げ:3Dマップで性能を確かめる
  15. うまくいかないときの手引き
  16. 用語集
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② はじめに:自作PCって、なにをするの?

やることは「はめる・挿す・ネジで止める」の繰り返しです。はんだ付けも、線を自分で作ることもありません。 使う工具はプラスドライバー1本。プラモデルより部品が少なく、細かい塗装もありません。

8つの部品が、それぞれ何をするのか

部品役わりたとえると
マザーボードすべての部品を挿して、つなぐ土台みんなが座る座席表つきの台紙
CPU計算する。パソコンの速さの中心頭脳
CPUクーラーCPUを冷やす。無いと熱で止まる頭にのせる扇風機
メモリいま使っているデータを一時的に置く作業机の広さ。電源を切ると消える
SSDWindowsやデータをしまう本棚。電源を切っても消えない
電源ユニットコンセントの電気を、部品が使える電気に変える変圧器
ケース部品を守る・風を通す・運べるようにする箱
Windowsパソコンを動かす基本のソフトOS=土台のソフト

よく出てくる言葉(ここだけ先に覚える)

言葉意味
BIOS(バイオス)マザーボードの中に入っている小さなソフト。「知っている部品の名簿」だと思ってください。名簿に無い新しいCPUを挿すと、画面すら出ません(13ページ)
ピン/ピンヘッダ基板から生えている細い金属の針と、その並び。ケースのスイッチなどをここに挿します(10ページ)
スタンドオフマザーボードを底板から浮かせる六角の柱。直接置くとショートします(8ページ)
M.2(エムドットツー)板ガムのような形のSSD。ケーブルを使わず基板に直接挿します(7ページ)
ショート電気が通ってはいけないところに流れること。部品が壊れる原因

部品の「相性」は4つだけ

①ソケット(CPUとマザーボードが同じ AM4 か)/②規格(メモリはDDR4か、SSDは M.2 2280 か)/ ③大きさ(ケースが「MicroATX対応」「ATX電源対応」か)/④電源の容量(今回の構成は実測150W前後。500W以上で十分)。 この4つが合っていれば、メーカーが違っても動きます。

「壊してしまわないか」が心配な人へ

1日で終わらせなくていい

区切り内容目安
その13〜7ページ:道具をそろえ、机の上でCPU・クーラー・メモリ・SSDを付ける1〜2時間
その28〜11ページ:ケースに入れて配線し、電源を入れる1〜2時間
その312ページ以降:Windowsを入れて、設定する2〜3時間(待ち時間が多い)
どこまでできたら「成功」か。 ①電源を入れてBIOSの画面が出る → ②Windowsが起動する → ③3Dマップがカクつかずに動く。 この3つが通れば完成です。①がいちばん嬉しい瞬間です。
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③ 準備(静電気・道具・ネジ)

場所と道具

いるもの補足
プラスドライバー(2番)先が磁石だとネジを落としにくい
広い机と明るい照明マザーボードの箱を作業台にする
小皿・空き箱外したネジを置く。M.2のネジは特に無くしやすい
USBメモリ GIGASTONEBIOS更新が必要になったときだけ使う(13ページ)
スマホ配線を撮っておくと元に戻せる。手順書の写真にもなる

安全のための約束(3つだけ)

  1. 部品を触るときは、電源コードを必ず抜く。スイッチを切るだけでは基板に電気が残っています。抜いてから10秒待つと確実です。
  2. 金属の角で手を切らないように。ケースの内側は切りっぱなしの縁があります。軍手は静電気が出るので、素手でゆっくり。
  3. 飲み物を机に置かない。こぼすと一発で終わります。

静電気対策(最初にやる)

  1. 作業の前に、塗装されていない金属(ドアノブ、ケースの骨組み)を素手で触る。席を立って戻ったら、そのつど繰り返す。
  2. じゅうたんの上・セーター姿で作業しない。基板はふちを持つ(裏の部品や金色の端子をこすらない)。
  3. 部品は使う直前まで静電気防止袋(銀色の袋)から出さない。
メーカーの注意書き(MSI 公式マニュアル 安全情報より要約):静電気防止バンドが望ましい。無ければ金属に触れて放電してから扱う。基板は端を持ち、電源を入れる前にネジや金属片が落ちていないか確認する。確信度:高

ネジの見分け方

袋から全部出して種類ごとに小皿へ。長さより「太さと山の粗さ」で見ます。

A 太くて山が粗い(インチネジ)マザーボード固定・電源・ケースの側板B 細くて山が細かい(ミリネジ)2.5インチSSD・ケースファンC 米粒くらいの極小M.2 SSD の固定(1本だけ・無くさない)D スタンドオフ(六角の柱)=マザーボードを底板から浮かせる部品上:マザーボードのネジを受ける(メス)下:ケースの底板にねじ込む(オス)⚠ マザーボードのネジ穴が無い場所の柱は必ず外す(裏がショートする)迷ったときの決め方① 2〜3山ぶん指で回してみる② 抵抗があったら違うネジ。工具で回さない
図1 ネジの見分け方(実物を並べて比べる)

ケースに必要なネジは同梱されています。回らないときは無理に回さず、別の種類を試すのが鉄則です。確信度:中

02-screws.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:ネジを種類ごとに小皿へ分けたところ
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④ 全体の流れと、マザーボードの各部

道具と場所の準備1部品の到着確認2机の上で組むCPU→クーラー→メモリ→SSD3ケースに入れるI/O板→基板→電源4配線24ピン・4ピン前面スイッチ5最初の電源投入BIOSが出るか6Windows 11を入れる7仕上げ3Dマップで確認8★ 6 で画面が出るまで、ケースのフタは閉めない(やり直しが楽)
図2 組み立ての流れ(この順にやる)
いちばん大事な進め方:机の上でCPU・クーラー・メモリ・SSDまで付けてから、ケースに入れます。ケースの中で細かい作業をすると手が入りません。
背面I/O10CPUソケット1A1B1234675PCIe(今回は使わない)SATA(使わない)JAUD1JUSB1JUSB2JUSB3SATAJFP198各部の名前1CPU ソケット(▲印は左手前)2DIMMA1/DIMMB1=メモリ2本3ATX_PWR1=電源24ピン4CPU_PWR1=CPUの補助電源(4ピン)5M2_1=SSD(縦向き・1本だけ)6CPU_FAN1=クーラーのファン7SYS_FAN1=ケースファン8JFP1=前面スイッチとランプ9JAUD1/JUSB1/JUSB2/JUSB3=前面の音とUSB10背面I/O(HDMI・USB・LAN)※ 背面端子(HDMI・USB)が左に来る向きで描いてある。実物も同じ向きに置いて見比べる。※ 基板の上にも白い文字で CPU_PWR1・DIMMA1 などと印刷されている。迷ったら基板の文字を読む。
図3 マザーボード MSI B550M-A PRO の各部(配置はMSI公式マニュアルによる)

この図の名前(CPU_PWR1、DIMMA1 など)は、マザーボードの基板にも白い文字で印刷されています。迷ったら基板の文字を読んでください。

03-board.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:箱の上に置いたマザーボード全体
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⑤ CPU を付ける(三角の印とレバー)

① レバーを横にずらして上げる左手前の▲印を覚える② ▲どうしを合わせ、真上から置く押し込まない。自重で落ちる③ レバーをゆっくり下ろす最後に少し力が要るのは正常
図4 CPU の向きとレバー(三角の印を合わせる)

手順

  1. ソケット横の金属レバーを、横に少しずらしてから上に起こす(垂直まで)。
  2. CPUを箱から出す。裏の金色のピンには絶対に触らない。側面をつまんで持つ。
  3. CPUの角の▲印と、ソケットの角の▲印を同じ側に合わせる。
  4. 真上からそっと置く。押し込まない。向きが合っていれば自重で沈む。
  5. レバーをゆっくり下ろす。最後に少し力が要るのは正常。
ここだけは慎重に。ピンが曲がると修理できません。「押し込む」感触が出たら必ず手を止めて、持ち上げて向きを確かめる。
豆知識:AM4ソケットは「ZIF(力を入れずに挿す)」という仕組みで、レバーが上がっていればCPUは自重で入ります。入らないのは、向きが違うか、レバーが十分上がっていないかのどちらかです。確信度:高
04-cpu-mark.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:ソケットの▲印とCPUの▲印を合わせたところ
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⑥ 純正クーラーを付ける(グリスは塗布済み)

グリス:Ryzen 5 5600GT BOX に付属するクーラーは、底面に灰色のグリスがあらかじめ塗ってあります。拭き取らない・買い足さない。透明な保護フィルムが貼ってあれば剥がします。確信度:高(AMD純正クーラーの仕様)
A クリップ式(黒い枠をそのまま使う)クーラー① 片側のツメに金具を掛ける② 反対側を掛け、レバーを倒すB ネジ式(黒い枠を先に外す)クーラー① 枠(リテンション)をネジ2本×2で外す② 対角の順に少しずつ、4回に分けて締める★ どちらが入っているかは箱を開けて確かめる。グリスは底面に塗ってある(拭き取らない)。★ ファンのコードは CPU_FAN1(ソケットの右上・4ピン)へ。届く向きで載せる。
図5 純正クーラーの付け方(AM4は2方式ある)

付けるとき

  1. 箱を開けて、クリップ式(金具とレバー)か、ネジ式(4本のネジ)かを確かめる。
  2. クリップ式:マザーボードの黒いプラスチック枠はそのまま。片側のツメに金具を掛け、反対側を掛け、レバーを倒す。
  3. ネジ式:黒い枠を先に外す(ネジ2本×2)。クーラーを載せ、対角の順に少しずつ4回に分けて締める。
  4. クーラーの電源コードを CPU_FAN1(4ピン・ソケットの右上)に挿す。
  5. クーラーを軽く左右に揺すって、ぐらつかないことを確認する。
MSI 公式マニュアルの注意:「ネジ式のヒートシンクを取り付ける場合は、先に固定枠(リテンションモジュール)を外すこと」。確信度:高
向き:コードが CPU_FAN1 に無理なく届く向きに載せます。一度付けてから回すと、グリスがずれて付け直しになります。
予備のグリスはありません。いったん外すと塗り直しが必要になります。付け直す可能性が心配なら、小袋のCPUグリス(400円前後)を1つ用意しておくと安全です。
05-cooler.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:クーラーを固定し、コードをCPU_FAN1に挿したところ
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⑦ メモリと M.2 SSD

このマザーボードはスロットが2本だけ。16GB×2枚は「両方」に挿す。DIMMA1DIMMB1① 両端(または片端)の白いツメを外側に開く② メモリの切り欠きとスロットの出っぱりを合わせる (逆向きには入らない)③ 両端を親指で同時に、カチッと鳴るまで押す④ ツメが自分で閉じ、2枚が同じ高さになれば正解起動しない原因の第1位が差し込み不足。「押しすぎかな」と思うくらいでちょうどいい。切り欠きは真ん中より少し左寄り(左右対称ではない)
図6 メモリを挿す位置(2枚挿しは両方のスロット)
スロットの数:MSI B550M-A PRO の DDR4 スロットは 2本(DIMMA1/DIMMB1)、最大64GBです。4本ある機種のような「1本飛ばしで挿す」判断は不要で、16GB×2枚を両方に挿せば自動的にデュアルチャネルになります。確信度:高(MSI公式仕様)
06-memory.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:メモリ2枚を挿し、ツメが閉じた状態
横から見たところスロットネジ穴① 30度くらいの角度で奥まで挿す② 押し下げて  小さいネジで止める(軽く)★ ネジは先に外して皿に置く(最も無くしやすい部品)。★ M2_1 は CPU の下・縦向きのスロット(図3を参照)。基板の表裏を間違えない(部品面が上)。
図7 M.2 SSD の挿し方と固定
M.2 スロット:このマザーボードの M.2 は M2_1 の1本だけ(2242/2260/2280 対応、B550ではPCIe 4.0)。Lexar NM610 PRO は 2280(長さ80mm)なので、いちばん遠いネジ穴を使います。確信度:高(MSI公式仕様)
06-m2.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:M.2 SSDを挿してネジ止めしたところ
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⑧ ケースに入れる(I/Oシールド・スタンドオフ・電源)

ケースの底板(マザーボードを載せる面)六角の柱(スタンドオフ)6か所I/O① 先に I/Oシールド(銀色の板)を  ケースの内側から「パチン」とはめる  ⚠ 忘れると基板を外してやり直し② 柱の位置とマザーボードの穴が  合っているか目で確認(6か所)  穴の無い所の柱は外す③ 端子を I/Oシールドの穴に通しながら  斜めに入れて置く④ 仮止め6本 → 対角の順に本締め  手応えが出たら止める(締めすぎない)
図8 ケースへの取り付け(I/Oシールドとスタンドオフ)

順番

  1. ケースの両側のパネルを外す(背面のネジ)。裏側も外して、配線を裏に通せるようにする。
  2. I/Oシールド(銀色の板)を内側からはめる。四隅を押すとパチンと入る。先にやる。
  3. スタンドオフ(六角の柱)の位置を、マザーボードの穴と見比べる。穴の無い所の柱は外す。
  4. 端子をI/Oシールドの穴に通しながら基板を置き、6本のネジで仮止め → 対角の順に本締め。
  5. 電源ユニットをケース下部に入れ、背面から太いネジ4本で固定する。
電源の向き:ケースの底に通気の穴とフィルターがあればファンを下向き、無ければ上向きにします。ASRock PRO-650B は奥行き140mm・120mmファン。ZALMAN T3 PLUS は ATX電源対応なので、ドライブケージを外さずに入るはずです。確信度:中(実測は組むときに確認) 入らなければドライブケージをネジで外します(3.5インチHDDは使いません)。
やりがちな失敗:I/Oシールドを入れ忘れる/柱の位置がずれたまま無理にネジを回す/ネジを締めすぎて基板を反らせる。手応えが出たら止める。
07-case.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:ケースに固定したマザーボードと電源
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⑨ 電源ケーブルをつなぐ(24ピンと4ピン)

A 24ピン(いちばん太い束)→ ATX_PWR1ツメ(ラッチ)がカチッと鳴るまで押す。斜めに入れない。B CPUの補助電源 → CPU_PWR1電源から出ているのは「4+4ピン」。このマザーボードの受け口は4ピンだけ。片側(4ピン)もう片側CPU_PWR1基板側(4ピン)・2つを合体させて8ピンにしない(入らない)・両方あてがってみて、すっと入る方を使う・使わない方は結束バンドでまとめて逃がす・24ピンと4ピンの両方を挿す。4ピン忘れが多い
図9 電源ケーブルの挿し場所(★このマザーボードはCPU側が4ピン)
この機種でいちばん間違えやすいところ。ASRock PRO-650B から出ている CPU用ケーブルは EPS 12V 4+4ピン ×1(EPS=CPU専用の電源ケーブル。4ピン2組に分かれる)(ASRock公式仕様)。いっぽう MSI B550M-A PRO の受け口 CPU_PWR1 は 4ピン(MSI公式マニュアル)。2つを合体させて8ピンにしても挿さりません。片側4ピンだけを挿します。確信度:高

つなぐもの(この4本だけ)

#ケーブル挿す場所目印
124ピン(いちばん太い)ATX_PWR1(基板の右端)ツメがカチッと鳴るまで
24+4ピンのうち片側4ピンCPU_PWR1(基板の左上)すっと入る方を使う。逆向きは入らない
3CPUクーラーのファンCPU_FAN16ページで挿し済み
4ケースファンSYS_FAN1ファン端子はここ1つだけ(下の注意)

SSDはM.2なのでSATAケーブルも電源ケーブルも不要です。PCIe補助電源(6+2ピン)も使いません。余ったケーブルは束ねて裏側へ逃がします。

ケースファンは2基、基板の端子は1つ。このマザーボードのファン端子は CPU_FAN1 と SYS_FAN1 の2つだけで、ケースファン用は SYS_FAN1 の1つです。T3 PLUS には120mmファンが2基付いているので、①1基だけつなぐ(展示用途ならこれで十分)②分岐ケーブル(数百円)で2基つなぐのどちらかにします。確信度:中(端子数はMSI公式図で確認。ファン側の端子形状は現物で確認)
安全:電源ユニット背面のスイッチは、配線が全部終わるまで「○(OFF)」のままにしておきます。
08-power.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:24ピンと4ピンを挿したところ(両方が見える角度で)
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⑩ ケース前面の細い配線

JFP1(前面スイッチとランプ・9本+欠け1本)2POWER LED +1HDD LED +4POWER LED −3HDD LED −6POWER SW5RESET SW8POWER SW7RESET SW10穴なし9(予備)上段下段・スイッチ(SW)2本は向きが無い。ランプ(LED)だけ+−の向きがある(白い線が−)・必ず要るのは POWER SW だけ。ランプは後回しでよい・10番はピンが無い。ケーブル側の塞がった穴と合わせると向きが決まる前面USBなど:青くて大きい端子=JUSB3(USB3.0)/小さい9ピン=JUSB1(USB2.0×2)/音=JAUD1
図10 ケース前面の細い配線(JFP1 のピン配列)

ピンの並びは MSI 公式マニュアル(B550M-A PRO / A520M-A PRO)の記載どおり。

ZALMAN T3 PLUS の前面から出ている線

線挿す場所注意
POWER SW / RESET SW / HDD LED / POWER LED(細い線)JFP1SWは向きなし。LEDは+−あり(白い線が−)
USB 3.0(青くて大きい端子)JUSB3向きは1つだけ。ピンを曲げない
USB 2.0(小さい9ピン)JUSB110番の穴が塞がっている側で向きが決まる
HD AUDIO(マイク・ヘッドホン)JAUD1使わないなら省略可
スピーカー(小さい丸いブザー・赤黒の線)JFP2ケースの付属品に入っている。挿しておくと得をする(下記)
ブザーは「画面が出ないとき」の耳になります。JFP2 に挿しておくと、起動のたびに音で状態を教えてくれます。短く1回「ピッ」=点検を通った合図(画面が出ないのは映像側の問題)。鳴らない・長い音が続く=部品側の問題(メモリかCPUを疑う)。これが分かるだけで、原因を半分に絞れます。確信度:中(音の意味はBIOSの種類で少し違う)
T3 PLUS の前面端子:USB3.0×1、USB2.0×2、マイク、ヘッドホン(製品仕様)。JUSB1(USB2.0コネクタ)1つで2ポート分をまかないます。確信度:中(ケースの製品ページによる)

電源を入れる前の最終確認

09-frontpanel.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:JFP1まわりの配線(拡大)
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⑪ 最初の電源投入と BIOS の確認

HDMIDVI-DPS/2USB 3.2USB 3.2LANUSB 2.0音声×3プロジェクターはここ(いちばん端のHDMI)につなぐ★ グラフィックボードは付けない。映像はマザーボードのHDMIから出る(CPUが5600GT=映像機能つきだから)。★ この背面に「Flash BIOS」ボタンはない(MSI公式マニュアルの背面端子一覧に記載なし)。
図11 背面端子とプロジェクターのつなぎ先

手順

  1. プロジェクター(またはテレビ)をマザーボード背面のHDMIにつなぐ。付属のHDMIケーブルは約1m。
  2. キーボード K120 を背面USBに挿す。
  3. 電源コードをつなぎ、電源ユニット背面のスイッチを「I」にする。
  4. ケース前面の電源ボタンを押す。
  5. 画面が出たら Delete キーを連打して BIOS 画面へ入る。

BIOSで確認する

項目正しい表示違うときは
CPUAMD Ryzen 5 5600GT型番が出ない → 13ページ
メモリ32768MB(32GB)16GBなら1枚が挿さっていない(7ページ)
ストレージLexar の名前が出る出ない → M.2の挿し直し
BIOSバージョン7C96v2B 以降これより古い → 13ページ
CPU温度放置で40〜50℃くらい急に上がる → クーラーの密着を疑う

やっておく設定

  1. A-XMP を有効にする(メモリが本来の DDR4-3200 で動く)。入れた瞬間に起動しなくなったら、電源を切って CMOS クリア(JBAT1 の2本をドライバーの先で5秒つなぐ)→ A-XMP は切ったまま使う。定格の 2666 でも展示には支障ありません。確信度:中(メモリがMSIの動作確認リストに載っているかは未確認)
  2. Windows の USBメモリを挿し、起動順の1番目にする。
  3. F10 で保存して再起動。
10-firstboot.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:初めて映ったBIOS画面
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⑫ Windows 11 の導入と、Wi-Fi・Bluetooth の確認

ネット接続:自宅で作業する間は有線LANをつないでおくと確実です(セットアップ中にネットを求められます)。
「このPCは Windows 11 の要件を満たしていません」と出たら。TPM 2.0(安全のための小さな金庫。Windows 11 が必須としている)とセキュアブート(起動時に不正なソフトを弾く機能)が、BIOSで無効になっているのが原因です。BIOSに入って次の2つを入れてから、もう一度インストールします。
① Settings → Security → Trusted Computing → AMD fTPM switch を「AMD CPU fTPM」に
② Settings → Advanced → Windows OS Configuration → Secure Boot を Enabledに(起動モードは UEFI)
確信度:中(MSIのBIOS世代によって項目名と場所が少し違います)

インストール

  1. 付属のUSBメモリを背面USBに挿して電源を入れる。「Press any key to boot from USB」でキーを押す。
  2. 言語=日本語 →「今すぐインストール」。
  3. プロダクトキーを入力(パッケージ内のカード。捨てずに保管)。
  4. 「Windows 11 Home」を選ぶ。
  5. 「カスタム:Windowsのみをインストール」→ 未割り当ての1TB を選んで次へ。パーティションは作らなくてよい。
  6. 地域=日本、キーボード=Microsoft IME。画面の指示どおり進める。
  7. デスクトップが出たらUSBメモリを抜く。

ドライバーと更新

  1. Windows Update を「更新プログラムのチェック」で全部当てる(何度か再起動)。
  2. MSI公式サイトから B550M-A PRO のチップセットドライバーを入れる。
  3. AMD公式サイトから Radeon グラフィックスドライバーを入れる。

USB Wi-Fi アダプターと Bluetooth

  1. 有線LANを抜き、USB Wi-Fiアダプターを挿して自宅のWi-Fiにつながるか試す。
  2. 続けてスマホのテザリングにもつながるか試す(外に持ち出すときはこれが頼りになる)。
  3. 設定 →「Bluetoothとデバイス」でBluetoothのスイッチが出るか確認する。スピーカーを使うならここでペアリングまでやる。
「ドライバー不要」は出品者の表記で、まだ検証していません。確信度:低 つながらない場合は、付属CDではなくメーカー配布のドライバーをダウンロードして入れることになります。使う前に自宅で必ず試しておくこと(持ち出し先で初めて挿すのは危険)。
11-wifi.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:USB Wi-Fiアダプターでネットにつながった画面
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⑬ 映らないとき/BIOSが古いとき

電源ボタンを押したファンは回る?画面は出る?BIOS画面まで出たいいえ:電源の背面スイッチ「I」/24ピンと4ピンの挿し忘れ/JFP1のPOWER SWの位置いいえ:HDMIがマザーボード側か/入力切替/メモリを挿し直す/EZ Debug LEDを見るいいえ:EZ Debug LED が CPU で止まる → BIOSが5600GTに未対応の可能性(下の表へ)EZ Debug LED:CPU=CPU未検出/DRAM=メモリ/VGA=映像/BOOT=起動ドライブ(MSI公式マニュアル)
図12 電源を入れて反応がないときの切り分け

BIOS が古くて 5600GT で起動しないとき

この機種に Flash BIOS ボタンはありません。MSI公式マニュアルの背面端子一覧にも、MSIサポートページにも記載がありません(背面は HDMI/DVI-D/PS2×2/USB3.2×4/USB2.0×2/LAN/音声×3 のみ)。CPUを載せずにUSBメモリだけでBIOSを書き換える方法は、この基板では使えません。確信度:高
※ 購入リストの「Flash BIOSボタンあり/USBメモリ GIGASTONE に MSI.ROM を入れて更新」は、この基板には当てはまりません。
そもそも、当たる確率は高くありません。 5600GT に必要な 7C96v2B は 2023年5月17日の公開で、この基板は今も生産が続いています(最新BIOSは2026年8月)。 2023年5月より後に作られた個体なら、そのまま映ります。古い在庫を引いたときだけの話です。確信度:中〜高(MSI公式のBIOS公開履歴とCPU対応表による)

お金をかけずに試す順番

順やること費用
1組む前に、基板のBIOSチップのラベルを読む。8本足の小さなICに E7C96AMS V2◯ のようなシールが貼ってある。V2B以上ならこの心配は消える確信度:中0円
2CMOSクリア(設定を工場出荷に戻す。JBAT1の2本をドライバーの先で5秒)→ 最小構成(メモリ1枚・SSDも外す)でもう一度。差し込み不足が原因のことが多い0円
3画面が出て BIOS に入れるなら M-FLASH で更新:別PCでMSI公式から最新BIOS(7C96…)を落とす→解凍→USBメモリ(FAT32)の一番上に置く→BIOSの「M-FLASH」→完了まで電源を切らない0円
4画面が出ないままなら、映像が出る古いCPU(Ryzen 4300G/4600G/4650G)を数時間借りる(知人のPCなど)。この3つは最初のBIOSから対応していて映像も出るので、BIOS画面に入って更新できる。更新が済んだら5600GTに戻す。⚠ Ryzen 3600などGの付かないCPUは映像が出ないので使えない(グラフィックボードがあれば可)。3200G/3400Gはこの基板に非対応確信度:高(MSI公式CPU対応表)0円
5購入店とMSIのサポート窓口に相談。無償対応の可否は聞いてみないと分からないが、聞くだけならタダ0円
6(最後)ツクモ店頭のBIOS書き換え 2,200円(未入会2,750円・店頭のみ)。または映像の出る古いCPU(Ryzen 5 PRO 4650G など・中古1.3万円前後)を買って更新し、あとで売る。CPUを付け替えるとクーラーのグリスが崩れるので、グリス(数百円)も1本用意有料
いきなり部品を買い足さない。1〜2で直ることが多く、BIOSが原因と決まったわけではありません。
自作PCを組み立ててみよう — 13 / 16

⑭ 仕上げ:3Dマップを動かして、性能を確かめる

  1. ブラウザで 3Dマップ(https://communitybankinzai.github.io/cbi-site/metaverse/?mode=musashiya)を開く。
  2. 空を飛んで動かしてみる。カクつかずに動けば、ねらった性能は出ています。
  3. 「🎮 操作のしかた」の下の表示を見る。
  4. 「💾 この端末に保存済み」に変わるまで待つ(約53MB)。この間にPCへ保存され、次からは通信が少なくて済みます。途中でタブを閉じない。
  5. いったん閉じて開き直し、最初から「保存済み」と出ることを確認する。
展示や貸し出しに使うときの設定:スリープなし/画面の電源を切らない/通知オフ/自動ログイン(netplwiz)/Windows Update の一時停止。電源を入れるだけで同じ画面が出る状態にしておくと、人に触ってもらうときに楽です。
12-saved.jpg組み立て当日の写真をここに
写真:「💾 この端末に保存済み」と出た画面
N's factory デジタル幕僚室 https://you0810jmsdf.github.io/ns-factory/digital-room/
出典:MSI B550M-A PRO / A520M-A PRO ユーザーマニュアル(MSI公式)、MSI CPUサポート一覧(B550M-A PRO・5600GT=7C96v2B)、ASRock PRO-650B 製品仕様、ZALMAN T3 PLUS 製品仕様。図はすべて手描きの線画(メーカー写真・生成AI画像は不使用)。
自作PCを組み立ててみよう — 14 / 16

⑮ うまくいかないときの手引き(症状べつ)

この手順書のとおりに進めても動かないことはあります。まず落ち着いて、上から順に見てください。 ほとんどは「挿し込み不足」「挿す場所ちがい」「電源スイッチ」のどれかです。部品を買い足すのはいちばん最後です。

症状まず見るところ直し方
電源ボタンを押しても無反応
(ファンも光も動かない)
電源ユニット背面のスイッチ/24ピンと4ピン/JFP1 スイッチを「I」に。24ピンはカチッと鳴るまで。4ピン(CPU_PWR1)の挿し忘れが最多。JFP1のPOWER SWが正しい2本に掛かっているか(10ページの図)
ファンは回るが画面が出ないHDMIの挿し先/映す側の入力切替/メモリ HDMIはマザーボードの端子へ(11ページ)。プロジェクター側の入力を切り替える。メモリを抜いて挿し直す(カチッと鳴るまで)
EZ Debug LED の CPU が点いたままCPU補助電源/CPUの取り付け/BIOSの版数 4ピンを挿し直す。クーラーを外してCPUのレバーを掛け直す。それでも駄目ならBIOSが古い可能性(13ページの0円手順へ)
DRAM が点いたままメモリの挿し込み 1枚だけ挿して起動 → 動けばもう1枚に入れ替えて確認。両方で駄目ならスロットを替える
VGA が点いたままCPUの種類/ケーブル CPUの型番末尾に G・GT が付いているか(付いていないと映像が出ない)。HDMIケーブルを替えて試す
BOOT が点いたままSSD M.2を挿し直してネジを締め直す。BIOSのストレージ欄にSSDの名前が出るか確認(11ページ)
BIOSは出るがメモリが16GBしかない2枚目の挿し込み ツメが両側とも閉じているか。押し込み不足がほとんど。それでも16GBならスロットを入れ替えて、メモリ側かスロット側かを切り分ける
A-XMPを入れたら起動しなくなったメモリの設定 CMOSクリア(=BIOSの設定を工場出荷の状態に戻すこと。電源コードを抜き、JBAT1の2本をドライバーの先で5秒つなぐ)。A-XMPは切ったまま使う。定格でも展示には支障なし
Windows 11 が「要件を満たさない」BIOSのTPMとセキュアブート AMD fTPM を有効、Secure Boot を Enabled(12ページ)。入れてからインストールし直す
Wi-Fi・Bluetoothが出てこないUSBポート/ドライバー 別のUSBポートに挿し替える。Windows Update を全部当ててから再確認。出ないときはメーカー配布のドライバーを入れる
3Dマップがカクつくメモリ速度/ブラウザ/解像度 BIOSでA-XMPを有効(DDR4-3200で動かす)。ブラウザの「ハードウェアアクセラレーション」をON。AMDのグラフィックスドライバーを入れる。ほかのタブを閉じる
使っている途中で落ちる・再起動するCPUクーラー/温度 クーラーがぐらつかないか。CPU_FAN1に挿さっているか。BIOSで温度を見る(負荷をかけて85℃を超え続けるなら付け直し)
音が出ない出力先の選択 Windowsの音量アイコンから出力先を選ぶ(HDMI=プロジェクター側か、背面の緑の穴か)
ケース前面のUSBが使えないJUSB1/JUSB3 10ページの図のとおり挿し直す。ピンが1列ずれていることが多い

それでも直らないとき

  1. 最小構成に戻す:CPU・クーラー・メモリ1枚・電源・HDMIだけ。SSDもケースの配線も外す。この状態でBIOSが出るかを見る。
  2. 出たら、1つずつ戻して、どれを戻したときに再発するかを見る。原因はその部品か、その配線です。
  3. 出ないときは CMOSクリア(電源コードを抜いてJBAT1を5秒)。
  4. それでも駄目なら、購入店かメーカーのサポートに連絡します。伝えること4つ:①部品の型番一式 ②どこまで進んでどうなるか ③EZ Debug LED はどれが点いているか ④すでに試したこと。これがあると一往復で話が進みます。
やらないこと:原因が分からないまま部品を買い足す/通電したままケーブルを抜き挿しする/ネジを力任せに回す。
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⑯ 用語集(この手順書に出てくる言葉)

読んでいて分からない言葉が出てきたら、ここに戻ってください。( )内は、その言葉が出てくるページです。

言葉意味
AM4(エーエムフォー)CPUを挿す穴の規格の名前。CPUとマザーボードのAM4どうしでないと物理的に挿さらない(1ページ)
MicroATX(マイクロエーティーエックス)マザーボードの大きさの規格。ケース側が「MicroATX対応」なら入る(8ページ)
ソケットCPUを置く、四角い穴のあいた台(5ページ)
レバーソケット横の金属の棒。上げるとCPUが入り、下げると固定される(5ページ)
グリスCPUとクーラーのすき間を埋めて熱を伝える灰色のペースト。付属クーラーは塗布済み(6ページ)
リテンションソケットの両脇にある黒いプラスチックの枠。クーラーを引っ掛ける部分(6ページ)
DIMM(ディム)デスクトップ用メモリの形。ノート用(SO-DIMM)は短くて挿さらない(7ページ)
デュアルチャネルメモリを2枚挿すと速くなる仕組み。このマザーボードは2本挿すだけで有効(7ページ)
M.2 / NVMe板ガム型のSSDと、その高速な接続方式。ケーブル不要(7ページ)
2280M.2 SSDの長さの表し方。22mm×80mm の意味(7ページ)
I/Oシールドケースの背面にはめる銀色の板。端子の位置に合わせた穴があいている(8ページ)
スタンドオフマザーボードを浮かせる六角の柱。位置が合わない柱は外す(8ページ)
ATX 24ピン電源からマザーボードへ行く、いちばん太いケーブル(9ページ)
CPU_PWR1 / EPSCPU専用の補助電源。この基板は4ピン(9ページ)
JFP1ケース前面の電源ボタン・ランプをつなぐピンの列(10ページ)
ピンヘッダ基板から生えた細いピンの列の総称(10ページ)
POST(ポスト)電源を入れた直後に、部品がそろっているか点検する動き。ここで止まると画面が出ない
BIOS / UEFIマザーボードに入っている基本ソフト。「知っている部品の名簿」。Deleteキーで画面に入れる(11ページ)
EZ Debug LEDどこで止まったかを知らせる4つのランプ(CPU/DRAM/VGA/BOOT)(11・15ページ)
A-XMPメモリを本来の速さ(DDR4-3200)で動かす設定。MSIでの呼び名(11ページ)
CMOSクリアBIOSの設定を工場出荷の状態に戻すこと。JBAT1の2本を5秒つなぐ(13ページ)
M-FLASHBIOSを新しくする、MSIの更新機能。画面が出る状態でのみ使える(13ページ)
Flash BIOS ボタンCPUなしでBIOSを更新できるボタン。この基板には無い(13ページ)
fTPMWindows 11 が求める安全のしくみ。BIOSで有効にする(12ページ)
セキュアブート起動時に不正なソフトを弾く機能。これもWindows 11 に必要(12ページ)
内蔵グラフィックスCPUの中に入っている映像機能。これがあるとグラフィックボード無しで画面が出る(1ページ)
WebGLブラウザで3Dを表示するしくみ。今回の3Dマップもこれ(14ページ)
ドライバー(ソフト)部品をWindowsで使えるようにする専用ソフト。工具のドライバーとは別物(12ページ)
最小構成CPU・クーラー・メモリ1枚・電源・映像ケーブルだけの状態。原因を切り分けるときに戻す形(15ページ)
この手順書について:図はすべて手描きの線画です(メーカーの写真や生成AIの画像は使っていません)。 内容の確認には、MSI・ASRock・ZALMANの公式資料を使いました。間違いを見つけたら教えてください。
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⑰ 部品を買う:この構成で使える候補(楽天)

広告について:この節のリンクは楽天アフィリエイトのリンクです。ここから購入されると当方に紹介料が入ります。紹介料の有無で並び順や説明を変えていません。

下の価格は 2026-09-22 時点に楽天市場の検索で自動取得したものです(税込・1つの店の例)。価格と在庫は毎日変わります。注文前に必ず商品ページで確かめてください。同じ型番でも店によって数千円違うことがあります。

各カテゴリの「条件」を満たしていれば、ほかの部品と組み合わせて使えます。★ が付いているものが、今回そろえた実物です。

CPU

条件:AM4ソケット / 映像出力あり(末尾に G・GT が付くAPU)/ CPUクーラー付属のBOX品

グラフィックボードを付けないので、映像機能のないRyzen(5600・5700Xなど)を選ぶと画面が出ません。Ryzen 3200G/3400G は末尾にGが付いていても、B550のマザーボードでは使えません(MSI公式対応表)。また5000番台はマザーボードのBIOSが古いと起動しません(手順書13ページ)。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 Ryzen 5 5600GT BOX今回使った型番。6コア12スレッド・65W。純正クーラー付属25,720円
ピーサイドキック 楽天市場店
楽天で見る
Ryzen 5 5500GT BOX5600GTの下位。6コア12スレッドで数千円安い。展示用途ならこれで足りる19,800円
ドスパラ楽天市場店
楽天で見る
Ryzen 5 5600G BOX5600GTのひとつ前。中身はほぼ同じ。在庫があれば安いことがあるこの日は適正価格の
出品が見つからず
—
Ryzen 3 4300G BOX4コア8スレッドの入門。3D表示は重くなるが映像は出る17,199円
コンプモト 楽天市場店
楽天で見る
Ryzen 5 PRO 4650G(バルク)6コア12スレッド。最初のBIOSから対応しているので、BIOS更新用の予備にもなる(クーラーは別途)この日は適正価格の
出品が見つからず
—

マザーボード

条件:AM4ソケット / MicroATX / DDR4 / 映像出力(HDMI)あり

AM5(Ryzen 7000以降)用のマザーボードは、今回のCPUもメモリも挿さりません。「DDR5対応」と書いてあるものは対象外です。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 MSI B550M-A PRO今回使った型番。メモリ2本・M.2は1本。5600GTには BIOS 7C96v2B 以降が必要6,580円
Joshin web 家電とPCの大型専門店
楽天で見る
ASRock B550M-HDV同じB550のMicroATX。メモリ2本・M.2 1本・HDMI/DVI/D-Sub11,840円
サイノー楽天市場店
楽天で見る
ASUS PRIME B550M-Kメモリが4本ささる。2枚挿しのときは説明書の指定スロット(A2・B2)へ16,154円
BESTDO楽天市場店
楽天で見る
GIGABYTE B550M DS3Hメモリ4本・M.2 2本。CPU補助電源は8ピンなので4+4をそのまま挿せる12,760円
楽しいお買い物館
楽天で見る
ASRock A520M-HDVいちばん安いAM4のMicroATX。PCIeは3.0どまりだが今回の用途では差が出ない5,980円
ドスパラ楽天市場店
楽天で見る

メモリ(DDR4・16GB×2)

条件:DDR4-3200(PC4-25600)/ 288ピンのデスクトップ用 / 16GB×2枚組

ノートPC用(SO-DIMM・260ピン)とDDR5は挿さりません。⚠ 2026年9月現在、楽天のDDR4メモリは品薄で相場より高い出品が目立ちます。他店・他サイトの価格も見てください。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 シリコンパワー DDR4-3200 32GB(16GB×2)今回使った銘柄34,980円
RUSION 楽天市場店
楽天で見る
Crucial DDR4-3200 32GB(16GB×2・デスクトップ用)マイクロン純正の定番。JEDEC定格3200なので設定なしでも3200で動くこの日は適正価格の
出品が見つからず
—
SPD DDR4-3200 32GB(16GB×2・デスクトップ用)永久保証をうたう国内流通品33,930円
SPD楽天市場店
楽天で見る
TEAM DDR4-3200 32GB(16GB×2)背の低いヒートシンクなし。大きめのCPUクーラーと当たりにくい34,500円
ストレージメディア
楽天で見る
DDR4-3200 16GB×2(銘柄おまかせ・安い順)規格が合っていればどの銘柄でも動く。安さ優先ならここから19,845円
selectable
楽天で見る

SSD(M.2 NVMe 1TB)

条件:M.2 2280(長さ80mm)/ NVMe / Key M / 1TB

「外付け」「ポータブル」と書かれたものは中に入れられません。M.2でもSATA接続の製品や、2242/2260の短い製品があります(挿さりますがネジ位置が変わります)。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 Lexar NM610 PRO 1TB今回使った型番。PCIe 3.0×4・228021,800円
ファストオンライン
楽天で見る
Crucial P3 Plus 1TBPCIe 4.0対応。B550なら4.0の速度で動く。228023,980円
SPD楽天市場店
楽天で見る
Kingston NV3 1TB国内代理店つきの安価モデル。PCIe 4.0・228021,880円
BUBUSHOP
楽天で見る
fanxiang 1TB(M.2 NVMe)楽天でいちばん安い部類。5年保証をうたうが長期の実績は未知数7,980円
Fanxiang Japan楽天市場店
楽天で見る
M.2 NVMe 1TB(銘柄おまかせ・安い順)2280・NVMe・Key M であればこのマザーボードで使える12,580円
Fanxiang Japan楽天市場店
楽天で見る

電源ユニット

条件:ATX規格 / 500〜650W / 奥行き140mm前後(ZALMAN T3 PLUSの上限が140mm)/ 80PLUS Bronze以上

SFX(小型)電源はこのケースに付きません。奥行きが150mmを超えるものは、ドライブケージを外さないと入りません。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 ASRock PRO-650B今回使った型番。奥行き140mm・120mmファン・ATX3.1・CPUケーブルは4+45,680円
ツクモ 楽天市場店
楽天で見る
玄人志向 KRPW-BK650W/85+奥行き140mm。国内で入手しやすい定番10,000円
ドゥコマ
楽天で見る
玄人志向 KRPW-L5-600W奥行き140mm・600W。いちばん安い国内流通の定番4,521円
ピーサイドキック 楽天市場店
楽天で見る
Thermaltake Smart 600W600Wで価格が安い。今回の構成(実測150W前後)には十分5,500円
じゃんぱら楽天市場店
楽天で見る
ATX電源 650W(銘柄おまかせ)ATX規格・奥行き140mm前後・80PLUS表記があれば使える6,430円
パソコンパーツのアプライド
楽天で見る

PCケース

条件:MicroATX対応 / ATX電源が入る / 持ち運べる大きさ

Mini-ITX専用ケースにはこのマザーボードが入りません。電源の奥行きの上限(各製品の仕様)を必ず見てください。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 ZALMAN T3 PLUS今回使った型番。120mmファン2基付属・ATX電源は140mmまで3,580円
ドスパラ楽天市場店
楽天で見る
Thermaltake Versa H17同価格帯の定番。電源は下置きで奥行きに余裕がある4,150円
ツクモ 楽天市場店
楽天で見る
ZALMAN T8T3 PLUSの兄弟機。作りが同じで配線のしかたが共通3,302円
PC4U 楽天市場店
楽天で見る
SilverStone SST-PS13BMicroATXも入るミドルタワー。電源の奥行きに余裕がある6,840円
コジマ楽天市場店
楽天で見る
MicroATX ミニタワー(銘柄おまかせ)「MicroATX対応」「ATX電源対応」の2つが書いてあれば使える4,240円
PC4U 楽天市場店
楽天で見る

USB Wi-Fiアダプター(Bluetooth付き)

条件:USB接続 / Windows 11対応 / できればBluetoothも使えるもの

「ドライバー不要」の表記は出品者の説明で、挿すまで分かりません。会場で初めて使うのは避け、必ず自宅で試してください。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 WiFi5+Bluetooth5 アンテナ付き(今回と同等品)今回買ったものと同じ系統。アンテナが立つタイプは電波が届きやすい1,299円
モズラボ
楽天で見る
TP-Link Archer T3U Plusメーカー保証のある定番。Wi-Fi5・アンテナ付き(Bluetoothは非対応)2,500円
特価COM
楽天で見る
TP-Link Archer TX20U PlusWi-Fi6対応。会場のルーターが新しいときに速い2,331円
And.Uオンライン
楽天で見る
Buffalo WI-U3-866DS国内メーカーで日本語サポートあり4,117円
GR ONLINE STORE
楽天で見る
エレコム WDC-X1201DU3-B国内メーカー。Wi-Fi6対応3,828円
ケーズデンキ 楽天市場店
楽天で見る

キーボード

条件:USB有線(BIOS画面で確実に使える)

Bluetooth専用のキーボードはBIOS画面で反応しないことがあります。組み立て中は有線を1本用意してください。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 ロジクール K120今回使った型番。USB有線・防滴1,325円
CheeringCharm 楽天市場店
楽天で見る
エレコム TK-FCM108薄型で置き場所を取らない。USB有線1,683円
ツクモ 楽天市場店
楽天で見る
サンワサプライ SKB-L1同価格帯。USB有線1,188円
楽天ビック(ビックカメラ×楽天)
楽天で見る
Buffalo BSKBU100国内メーカー。USB有線1,040円
あきばお〜楽天市場支店
楽天で見る
USB有線キーボード(銘柄おまかせ・安い順)USB有線であればBIOS画面でも確実に使える1,178円
ヤマダ電機 楽天市場店
楽天で見る

マウス

条件:USB接続(有線)または USBレシーバー付きの無線

Bluetooth専用マウスは、Windowsを入れ終わるまで使えません。
候補この構成で使える理由・ちがい参考価格リンク
★今回 ロジクール M220今回使った型番。静音・USBレシーバー付き・単3電池1本1,420円
ロジクール 公式ストア
楽天で見る
ロジクール M185同じくレシーバー付きの定番。電池1本で長持ち1,170円
ロジクール 公式ストア
楽天で見る
エレコム M-K5URBK(有線)有線なので電池切れがない。展示で置きっぱなしにするならこちら789円
ISダイレクト楽天市場店
楽天で見る
Buffalo BSMBU26SM(有線・静音)静音スイッチ。来場者の前でも音が気にならない1,100円
Etocelect
楽天で見る
ロジクール M650(静音・無線)手になじむ大きさ。長時間の操作でも疲れにくい3,009円
ナチュアークSHOP 楽天市場店
楽天で見る
この表の作り方:楽天市場の商品検索APIで型番ごとに検索し、中古・ジャンク・容量違いをまとめた出品を除いたうえで、妥当な価格帯に入る出品のうち安いものを1件ずつ選んでいます。生成スクリプトは fetch_rakuten_parts.py、候補の定義は parts_catalog.py です。